企画立ち上げ

  • 考えを世に送り出す前に

その企画は本当に必要ですか?
大半の人に賛同してもらえそうな内容ですか?
祝う対象の日時から離れすぎていませんか?
場所は適切ですか?
あなたは信頼されるに足る(不正や迷惑行為を行っていない)人間ですか?
責任を持って最後までやり遂げられますか?
公演側から拒否されたり企画が暴走したりした時に中止できますか?

誰かが以前やっていたから、そのときは成功していたしいいじゃないか・似たような企画も許されるのではと、別のコンサのファン(受け手)・送り手に期待するという発想は危険だと思います。
あくまでもどれほどこの界隈のコミュニティーが狭く感じようと、コンサートは一期一会ではないでしょうか。


この手の企画は水物だと思い、なるべく期待値を計算に入れず企画を立てなければ綻ぶと思うんです。
極端な話、自分たちファン以外は企画に反対しているぐらいの気持ちで望まなければと思います。
常にまっさらな状態・前例がないところを始めるくらいの用心深さでなければ、あらゆる可能性を吟味し得ないのではないでしょうか?


また自分(たち)が何かをすることで、それが次に何かをしようとする人たちの行動に、なんらかの免罪符を与える危険性があることを充分理解したうえで、行動すべきだと思うんです。
ですから企画する以上は、自分たちの行動がのちのちにどういったことを引き起こすのかを、楽観視せず厳しい目で可能性を熟考した上ですべきだと思います。


自分が問いたいのはそういった姿勢です。
送り手側が提供するベーシックな公演こそを見に来ている人もいるということを、念頭において企画に練りこんでいますか?
可能性を無視・あるいはやっても許されるだろうと期待してませんか?
自分たちの企画は送り手側の望む形を歪ませても進めるほどのものですか?
他者に配慮されていますか?


  • 立ち上げる時期

早ければ早いほど良いと言えるでしょう。
理由としては、より多くの人に周知できるため様々な意見を持った人を集められる、より多くの人の目に晒されるため内容等に問題があったとしても発見される可能性が高まる、議論の時間を十分に取ることができる、企画の重複を防げる、等です。
但し立ち上げ時期が早くても日時が迫るまで放置したり議論していなければ意味はありません。





  • 素性を明かす

本名を名乗るなどする必要はありませんが、所有しているサイトやブログ、または自分がどのようにしてメンバーを応援してきたのかを明示しないと、問題発生時に責任の所在が明確ではない「責任無き責任者」になってしまいます。
企画黎明期には匿名で行われた企画もあったようで、今でも匿名を美徳する風潮を引きずり、名乗って企画を行う人間を売名と叩く人間もいますが、企画というものがハロプロファンの間にもメンバーや公演側にも十分に浸透した現在ではお門違いです。
また、私設企画責任者や協力者が企画を実施するイベントで不正行為*1を行っている場合、それは企画以前の問題であり、ファンとして根本的に問題のある人がファン一人一人の思いを受け持つ責任ある立場に就くことや、その事実を公表せずに協力者や参加者を募ることは、参加者やメンバー・関係者の方を裏切ることにも繋がります。
また、問題行為をしている有名な人物を企画周知のために引き入れる企画が散見されますが、この手のものは見かけは上手くいったように見えていても、賛否両論の意見をまとめきれないまま実行に踏み切ったりしており、多くの参加者の心に複雑な思いを抱かせる結果となっている企画が多いです。





  • 内容が決まってなくてもとにかく告知する

ありがちなのが、企画内容から何から全て確定させてから宣伝を始めるケースです。
宣伝の省力化や混乱を招かないように等理由はあるのでしょうが、内輪だけで決めると内容に問題があっても気づきにくく、さらに押し付けと感じる人も少なくありません。
企画というのは会場の人間全員に協力を仰ぐものですから、より多くの人間の意見が反映されるほどベターと言えますし、十分な議論の末決まったことなら全面賛成ではなかった人も納得して参加できる可能性が高いのではないでしょうか。





  • 議論の場所

現場とネット上両方で進める。現場4:ネット6くらいの割合が良いのではないでしょうか。

    • 現場での議論のメリット・デメリット

直接会って話せるので議論に誤解が生じにくいが、参加できる人間が限られる。

    • ネットでの議論のメリット・デメリット

コミュニケーションツールが文字のみなので誤解が起こることが少なくない。が、場所・時間を問わずネットに接続できる環境があれば誰でも参加できる(mixi等会員制のサイトを除く)。
具体的なネットでの議論については次項で述べる。

*1:オークションなどでのチケットの売買、不正入場、座席移動、盗撮や盗聴等、非公式写真や違法ファイルの利用、場内での飲酒、飲酒しての入場、ゴミのポイ捨て、放置等